こんにちは。米国大使館 広報・文化交流部でインターンシップを行なっている上西です。
2020年4月14日(火)にZoomを利用したアメリカ大学・大学院留学説明会(ウェビナー)を開催いたしました。
今回は、2019年度フルブライト奨学生である高田愛美さんの体験談をご紹介します。
▼ プロフィール:
名前 :高田 愛美
留学先 :2019年Harvard Business School卒業
経営学修士(MBA)専攻
キャリア: IT関係企業にて勤務
▼ 留学先:Harvard Business School
● 1908年設立の2年生の経営大学院
● ビジネス界の未来のリーダーを育成する学校
● 1学年に約900名の学生が在籍しているマンモス校
● 世界各国からたくさんの学生が来ている。(1学年:日本人は10人程度)
● 全授業では"ケースメソッド"を採用(課題で企業の事例等を読み、授業中に教授が用意した質問に答えるディスカッション方式)
▼ なぜ留学?:
約5年間の社会人経験を経て留学をしました。帰国子女ではなかったのですが、中高での長期留学の経験から、社会人でも再び留学したいと考えていました。また、会社に入ってみると、自分が尊敬していたメンターや海外のリーダー等、多くの方がMBAを取得されてました。そのため、一つのキャリアパスとしてMBA留学を目指すようにになりました。30歳になる前に人生最大の投資をしてみても良いと感じたので26歳のタイミングにしました。
▼ 留学前:
志望校選択
学校とのカルチャーフィットと、日本でも活発な卒業生のコミュニティに所属したいと思い、Harvard Business Schoolを目指すに至りました。各校の説明会やキャンパス訪問を行なったり、積極的に卒業生と繋がり、情報を集めました。
テスト(TOEFL・GMAT攻略法)
私は短期決戦を強くお勧めします。勉強期間を3ヶ月と決めて、最大限勉強に集中できるよう、生活環境を整えたり、仕事の調整を行うことです。私は社会人だったので時間を作るのに苦労しました。出願書類にはオンラインでのエッセイ等もあり非常に量が多いので、余裕を持った出願計画を立てることが大事です。自分で振り返ってみると、大きな夢や自分のミッションのアピールが合格できた理由の一つだと感じます。自分の夢や将来成し遂げたいことをエッセイ、レジュメ、推薦状を通して強くアピールしました。その中でも一貫性と具体性が重要です。私は昔からの夢、経営者として数字まで入れ組んだビジネスプランを具体的に書き、熱意・本気さを伝えました。
▼ 留学中:
ディスカッション中の発言の量と質がとても重要です。書記の職員の方が全員の発言を記録していて、それを授業後に教授が評価をします。90名を前に発言するハードルは高かったですが、悩んだ時は教授やクラスメートに伝え、サポートをもらい乗り越えました。学校生活は1年目の1学期は寮と教室と図書館の行き来の生活でしたが、慣れてからは仲間達と留学中にしかできない経験したり、日本のことを発信することにも時間を使いました。
▼ 留学後:
フルブライターとして自国に恩返し、貢献をしなければいけないという義務感が今もありますが、それと同時に留学仲間が起業していたり、恐れずに挑戦している姿をみて、自分も新しいことに挑戦してみようという価値観が生まれました。自分が純粋に楽しいと思うことを追求 するのが大事だと思います。そして、フルブライト奨学生「フルブライター」は一生の名誉だと思います。日本以上に米国ではフルブライターの認知度があり、フルブライトのコミュニティーに所属することができます。米国での学びを生かし、日本にそして世界に貢献していくことは素晴らしいことです。留学をしてマイナスのことはないので、どんどんチャレンジしてください。
▼ 質疑応答:
Q: 社会人になってからの留学で,会社との折り合いはどのようにつけたのですか?
ー 私は社会人になりたての頃から留学を考えていたため、出願の一年前頃から事前に留学の夢を上司に伝え、サポートして頂きたいとお願いしました。状況は人によって異なるとは思いますが、可能であれば、出願を検討している段階からコミュニケーションを取ることが重要だと思います。
Q: エッセイはすべて自分で書き上げましたか?それとも、アドバイザーのような方についてもらいながら書きましたか?
ー 先輩から推薦されたMBAのアドバイザーがいましたが、私は自分の言葉で書いて、信頼してくれる人からアドバイスをもらい、それを繰り返すことによって、渾身のエッセイを提出できました。
Q: 同じセクションにいた学生の出身国ごとの割合を教えてください
ー 世界各国から15-20%の留学生がいました。Harvard Business Schoolは他校と比べると比較的アメリカ出身者が多かったように感じます。
Q: 留学前と留学後で、現在の会社での働き方や考え方は変わりましたか?
ー 留学前はビジネスリーダーを目指すなら多くの犠牲を伴うと思っていましたが、留学後は価値観が変わり、真のロールモデルは、可能な限り、自分が楽しいことを追求しながらも、家庭をも支え、コミュニティに貢献していると感じました。私もそれを実現できるよう、精進していこうと思います。
◆ インターン生 上西より
○ 私は海外の中学校・高校を卒業して、現在は日本の大学に通っていますが、何か物足りないと思い、海外の大学院に興味がありました。
高田さんの具体的な体験談を聞けて非常に参考になりました。説得力のある、熱意のこもった志望動機・将来のプランが合格に繋がっていると感じました。また、出願書類は非常に重要、特にGMATはしっかりと対策をしないと点数がとれないので、忙しくても計画を立てて実行する事の大切さを再認識しました。世界に影響を与えている起業家、経営者を多く輩出しているアメリカの大学院に留学する事は自身の成長に繋がり、たくさんの刺激が受けられると思います。
○ 残念ながら、4月開催予定だったスプリングカレッジフェアおよび大学院留学フェアは中止となってしまいましたが、EducationUSAでは、今回の説明会のように、様々なオンラインイベント/サービスを続々と実施します。
例えばそのひとつとして、これから
ヴァーチャルオフィスアワーを開始します!
アメリカ大学・大学院留学に関するご質問・ご相談にチャットまたは口頭で対応いたします。オフィスアワーの時間は、月・水・金 13:30-16:30ですので、アメリカ留学に興味をお持ちの方はぜひご活用ください。
〓 (EdUSA)