2009年02月19日

2008年度フルブライト語学アシスタントプログラム参加者レポート第6弾!

Beloit College
金城 佐和子さん

「大草原の小さな家」、「あらいぐまラスカル」。これら有名な児童文学はどちらもウィスコンシン州が舞台になっています。ウィスコンシン州はアメリカ中西部に位置し、東側にはミシガン湖、西側にはミネソタ州が隣接しています。「アナグマ州」という愛称で親しまれ草原地帯が広がる、四季折々の自然がとても美しい州です。州の80%の住人はドイツ系の白人で、アジア系は1%にも満たない地域です。

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2008年8月より、私はウィスコンシン州はべロイト大学という私立のリベラルアーツ大学にFLTA一期生として派遣されています。べロイト大学は生徒総数1400人程度の小さな大学ですが、生徒の半数以上が在学中に海外留学に行くという国際派な大学でもあります。また、30カ国以上の国々から留学生も受け入れており、キャンパスを歩くだけでも色んな国籍の生徒たちに会うことができます。この大学のModern Language学部で特に力を注いでいるプログラムとして、中国語、ロシア語、そして日本語が挙げられます。日本語学科には専属の日本語教授が二人おり、私は主にその教授のもとでTAとしてクラスに参加しています。


私の仕事の内容は主に、週に3回日本語1年生のクラス(2クラス分)でTAとしてクラスに参加し、小テス
トや宿題の採点、成績の入力と管理、などです。また週に2回は日本語2年生のクラスでアシスタント・ティーチャーとしてパワーポイントを用いながら文法の説明を主に担当しています。日本語4年生のクラスは、中間・期末テストの採点、エッセイや発表の添削なども行っています。この他にも、発表のテンプレート作成や会話ビデオ制作、漢字インデックスの作成、日本映画の翻訳スクリプト作り、などの雑務も空いている時間に少しずつ制作しています。

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クラス外の活動といえば、週に3回の会話テーブル(1時間程度)を担当し、日本語会話を練習したいアメリカ人学生のお手伝いをしています。ジャパンクラブの活動にも週に1回は参加しており、習字の練習、茶道の実演、日本の伝統的な遊びの紹介、日本各地の観光スポットの紹介などのイベントを開いています。さらに私はべロイト大学だけでなく、大学外のコミュニティにも積極的に関わりたいと思い、週に2回べロイト市内のマイノリティーの子供たちが通う小学校でチューターのボランティアにも参加しています。
これらの仕事の他に、アメリカ研究や社会学のクラスを1学期に2コマずつ受講しているので仕事と学業の両立がかなり大変でしたが、時間を効率よく使うコツも少しずつ身についてきたと思います。

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べロイト大学は典型的なリベラルアーツ大学のように、繁華街からはかなり離れた田舎にあります。日本食のレストランなんて勿論、ウォルマートなどのスーパーもデパートもコンビニも娯楽施設もほとんど周りには何もありません。車を持っていないと本当に何もできないと言っても過言ではなく、日本とはケタ違いの田舎にあります。初めの時期は、気晴らしする場所もない不便な大学生活でストレスを感じることも多くありました。しかし、ここは待っているだけでは駄目なアメリカ社会。先ほどにも述べたように小学校のボランティア活動に積極的に参加したり、映画会の主催者としてイベントを起こしてみたり、自分から積極的に行動し楽しみを生み出そうとすることで「生きる力」も養われたと思います。


残り3カ月間、一日一日を大切にしながら少しでもべロイト大学の学生たちに日本文化や日本語と多く関わってもらうように積極的に活動していきたいと思っています。このように素晴らしい機会を与えてくださったフルブライトジャパンの皆様、IIE、べロイト大学の皆さんに感謝の気持ちで一杯です。本当にどうもありがとうございました。

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University of Alabama at Birmingham
河野 未来子さん
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私は現在University of Alabama at Birminghamで、日本語アシスタントとして授業を担当すると同時に、学生として2科目を受講しています。同大学では、日本語は大人気です。毎セメスター130人前後の学生が日本語の授業を履修しています。仕事内容としては、先学期は主に、日本語授業のお手伝いや採点、月に数回授業を任され教えたりしました。今学期は2つのIndependent courseを担当し、自分でプランをたてながら計4人の学生に教えています。その他、週に2回の会話セッション、Japanese Table(食堂で学生とおしゃべりをしながらの食事)、日本文化のイベント(書道教室、茶道、試食会等)のサポートもしています。また、日本文化を紹介するプレゼンテーションをやらせていただく機会も増えてきました。
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日本語を履修する学生は皆、とてもモチベーションが高く、授業内でも質問が頻繁に飛び交います。母国語を教えることで見えてくる、英語と日本語のそれぞれの良さや、新しい文化の発見の連続です。また、母国語を教えた経験がない私にとって、真剣に日本語を学ぶ学生の姿にはいつも感動を覚え、もっといい授業をしたいという向上心につながっています。

学生としては、私は先学期、大学院のEESL (Education, English as a Second Language)で、Grammar for ESL Teachersと Second Language Acquisitionを取りました。クラスメートは現役のESLの先生で、日中は自分の学校で英語を教え、平日の夜や土曜日に大学院に来て学んでいる方がほとんどです。クラスでアジア人は私一人。授業のスタイルも新しく、慣れるのにとても時間がかかりました。2科目とは言え、大学時代とは比べ物にならない課題、読む量の多さに圧倒され、前期は文字通り、必死になりながら読んでは書いての繰り返しでした。アシスタントの仕事と授業の両立は大変でしたが、二科目ともAをとることができ、本当荷充実した毎日でした。今学期はEESL Discourse Analysis for ESL Teachers(発音のクラス)と、学部でIntro African-American Studiesを履修しています。
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私の夢は、教員になり、将来日本の英語教員や英語学習プログラムの発展に携わることです。日本で大学を卒業し、すぐ英語の教師になることにためらいがありました。もっと自分の視野を広げ、将来自分の生徒たちにプラスになる経験を積みたいと考えていました。同プログラムに参加し、いままさに、毎日のひとつひとつの体験が、新しい友人との出会いが、人間としての私の最大の武器になっていることを感じています。



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posted by スタッフ at 14:33| 東京 ☀| FLTA レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする